営業部第一グループ 次長 石田忠司
営業部第一グループ
次長 石田忠司
平等に丁寧に人に接するのがコツ
良い関係が築けると、日本人以上に情を持って接してもらえる
営業部第一グループの雰囲気や仕事内容を教えてください。
営業第一グループは輸出を担当しており、取り扱っている商品の9割が医薬品です。営業担当者はそれぞれ専門分野を受け持っていいて、関係性はフラットです。
日々の主な業務は次の契約の準備です。貨物の準備ができて日本を出発する日、お客様が受け取る日のスケジュールを調整し、契約書を作成してスムーズに契約履行に進めるようサポートします。私は2カ月に1回くらいの割合で中国に行っています。日本のメーカーさんが中国を訪問される時に同行し、現地のお客様と販売状況や来期の計画をつめる会議に出席します。
長く中国に接していて感じることは?
私は1993年に入社し、20年以上当社で勤務しています。
私が入社したころから中国は経済的に活発化し始め、まだ経済発展の途中ではありましたが、人々の生活が裕福になりはじめた時代でした。お付き合いしている製薬メーカーの方々を見ていると、相手企業の部長や課長クラスの方でもとても裕福になっていますね。ここ10年ほどの間で金銭感覚や生活スタイルが大きく変わっているのを感じます。
私が輸出を担当している医薬品は特許切れの製品が主となります。中国では多くの後発品が出て、中国にも同じような薬がたくさんありますが、先発品を支持される傾向が強く、その状況が今も継続しています。
以前と比べて、中国の制度が変わり規制が厳しくなり、新しいものを導入するのに時間がかかるようになりました。今後も目まぐるしく変わる情勢を注視しながら、引き続きお客様と良い関係を作っていきたいと考えています。
仕事をする上で心がけていることを教えてください。
日中の関係が普通のときなら何もないのですが、緊張してくると、歴史的な事件があった日の面会や訪問は避けた方が良いと、中国のお客様から言っていただいたことがあります。柳条湖事件や南京が陥落した日など、中国では重要視されている日があるため、中国の歴史や文化を配慮して対応するように心がけています。会話の中で歴史的な話題が振られることもありましたが、多くの中国の方は、信頼関係が築ければ日本人以上の情を持って接してくれます。
私自身は、誰とでも丁寧に接するよう心掛けています。中国に駐在していた頃を振り返って考えてみると、お客様、事務所のスタッフに対して、平等に丁寧に接することが良い関係を作るコツだと思います。